今までの来日の中で、最も緊張したのが、この「フルートカルテットベルリン」との来日だったと思います。というのは、この3人が、ベルリンフィルハーモニー交響楽団から日本に紹介された、ベルリンフィルで働く新鋭であり、私はゲストとして呼ばれていたからです。形として、私が責任もって彼らを日本に連れて行く事になります。やはりドイツでも音楽界のもしくはオーケストラ界の中心になってるベルリンフィルの連中に、失礼があっては自分の首も絞めてしまう、と、普段より慎重になりました。いつもは普段ドイツで共演しなれてる仲間で和気あいあいと来日させていただいてますから。
ところが!一緒に練習を始めると、何て楽!まるでお互いテレパシー力が出来たかのごとく、相手のやりたい事がびしびし伝わってくる!そして、こちらのやりたい事も言う前に全部通じて、演奏で答えてくれる。奇蹟のような四重奏団です。DUO ならともかく、四重奏になると、「あ~でもないこ~でもない、」と話し合って曲作り するのが普通です。
このテレパシー四重奏団は、5日間で13公演というハードスケジュールも難なくこなし、その5日間は夢のように楽しい出来事でした。もちろん、主催のM氏を中心とした、スタッフ方々の全力投球ボランティア支援が招いてくれた成功です。

初日の演奏会でのゲネプロです。皆忙しいスケジュールの合間を縫 って、前日の夜日本到着でしたが、元気いっぱいでした。写真でも熱い情熱のほとばしりが感じられます。(かな?)

コンサート直前、ホテルのカフェでリラックスしています。みなワクワ クした余裕の表情です。

上から
チェロのイータイ・ケン
ヴィオラのアンナ・ブシュエフ
ヴァイオリンのアンナ・ゲバート
そして電話してるのが私、
フルートの古賀敦子
初日演奏会後のパーティにて。主催者M氏を中心とするスタッフの皆様と記念撮影!
この時わかったのが、アンナの「私達、4人中3人ユダヤ人なんだから、ユダヤ後で乾杯とっていいわよね。」 と言う言葉で、「え!私以外、みんなユダヤ人なの!」
国籍はそれぞれみな違うので、思ってませんでしたが、そう言えば、ユダヤ人って日本人のごとく、人の心を洞察でき、神経も細やか、頭の切れる天才肌の人が多いなあと、思ってはいたのです。
そして、日本人とユダヤ人って、どこか通じるところがあるように、パリに住んでる頃から思ってました。
テレパシー四重奏団なのはそのせい?

演奏会の合間に温泉へ。ドイツには温泉なくて、 皆気に入って、1時間ぐらい入ってました。服の色 が2組ずつ揃ったのは偶然です。
