
とても懐かしい写真が出てきました。パリ国立高等音楽院を卒業したばかりの頃、世界の巨匠、オーレル ニコレ氏のレッスンを受けてるシーンです。これが素晴らしいレッスンで、目からうろこが落ちるってこう言う事か、と感動に浸っていました。ニコレ氏から与えられたものは凄く大きいです。

こちらは凄く若い頃の私です。いきなりミルクを突きつけられたキュー ピー人形がびっくりしています。その横のさっちゃん人形(私てよく人形の名前覚えてますね~)がうらやましがって、悲しそうです。足は枕にされ、かわいそうなさっちゃん。

ドイツで勉強を始めた頃、小林道夫氏とリサイタルを持たせていただきました。もう、本当に勉強になることばかりでした。そして、人間的にも!何て腰の低い、感じの良い方かとびっくりさせられました。これは、世 界で共通しますが、本当に一流の方と言うのは得てして腰が低く、あたりも優しい方が多いのです。中途半端な成功なら威張ってる方が易しいでしょうけれど、本物は違う!と、心に響いた演奏会になりました。

写真からも小林氏の人間性が伺えるようです。上は左の演奏会のゲネプロです。こ の演奏会では800~900人のホールに1200人ほどのお客さんが詰め掛ける、という事件になり、当日行列が出来てたそうです。妹が、「SMAPが来たんですか」と訊かれたそう。せっかく来て頂いた方を帰したくない、と、母が皆入れていただくよう、 特別にお願いしてくれました。後で消防法で問題になって、他のエージェンスからも 、「凄かったんですってね~。違反したんですってね~。」と言われました。しかし、その時は「こんな事、もう一生ないかも、心に刻んで演奏しよう!」と感動しました。

楽屋にて母と。これは休憩時間に、沢山のお花を届けていただいて喜んでいるところです。

小林氏に自宅に来ていただいての合わせ。演奏会が実家の福岡でしたから。
クラシックファンの父は、小林氏が来られるまでに、家にある道夫氏のレコードをすべてその部屋において置きました。それを見た小林氏 は、「ほう、こんなのも持ってられるんですか。」と、翌日、わざわざ街中で御自分のCDを買って持ってきてくださったのです。お店の人が、 本人である事に気付いてどんな顔したかな、と、嬉しく楽しい想い出です。

左は現在で、私が働いてるマグデブルグ歌劇場。いつも私が練習している、女性用控え室です。もちろん、この部屋が空いてな い時は他の部屋に行きますが、一番明るくて、自分のロッカーもあるので一番のお気に入りの練習室なのです。普段はヴィオラで はなく、フルートを練習しています。